A.高原館で行われる断食コースは、
断食期間中、10時と18時の1日2回、
酵素ジュースや野菜ジュースなどの飲み物を摂取します。
そして、おかゆから次第に復食していきます。
一方でデトックス(酵素半断食)コースは、
酵素がたくさん入った生の野菜や
果物を使用したサラダなどの固形物を摂取していきます。
「菜食半断食」とも呼べるもので、
前者の「断食」に比べて、空腹感が少なく行えるものです。
各自の体質に応じて効果的な方法は違いますが、デトックス(酵素半断食)は、
断食に不安のある方、断食をしてみたいが体力に自信のない方、
胃腸の弱い女性などに、特に向いていると言えるでしょう。
酵素がたっぷり入った、酵素サラダ
Q.酵素とは?
A.最近注目を集めている栄養素です。
体内で行われる化学反応のすべてに関与しており、
呼吸や睡眠、食事、運動、思考など、
人体の生命活動を支える物質です。
たんぱく質を基に構成されており、
加熱によって変性して活性を失ってしまう性質があります。
そのため食物から摂取する場合、
加熱されていない野菜や果物が勧められています。
こうした酵素に着目した酵素栄養学は、
最近流行するリビングフードやローフードの理論的根拠となっているものです。
高原館の「酵素半断食」とは
巷にあふれるお惣菜やジャンクフードなどの加工食品は、
そのほとんどが加熱調理された食品ではないでしょうか。
調理技術の進歩は、保存性を高めたり、
味わいのバリエーションを増やすことになりました。
一方で加熱されることで、失われてしまう栄養素もあります。
野菜や果物に含まれるビタミン、ミネラル、酵素、発酵食品に含まれる微生物など、
加熱されることによって変質したり、
ゆでたり焼いたりすることで溶け出してしまったりするのです。
食生活において、栄養のバランスが大事であるということは、かなり認知されていることですが、
この生食と加熱食のバランスを普段の食卓で意識されることはあまりないのではないでしょうか。
野生動物は、火を使い調理して食べることはありません。
その場に生えている植物をはんだり、狩をして生肉にかじりつきます。
人間が今さら野生動物のような、
原始的な食生活に帰ることを良しとするものではありませんが、
新鮮なエネルギーをそのままいただくという、
食の原点を思い起こすことも、また大切なことではないかと考えます。
命を頂いているのだという実感が、食に対する感謝や慎ましさを生むのでしょう。
みずみずしいエネルギーが、私たちの体で生きる力に変わっていく。
飽食、崩食の時代だからこそ、今一度確認しておきたいところです。
断食といっても生の野菜や果物を摂りながら行うもので、激しい空腹感はありません。
酵素やビタミン、ミネラルが、消化や代謝を助け、体のデトックス機能を旺盛にします。
また食物繊維がいわばスポンジの役割をして腸内を掃除してくれます。
酵素半断食の食事 1食200kcal (1日2食で約500kcal)
Q、糖質制限とは?
A.「甘いものがやめられない」「どうしても間食してしまう」というような方は“糖質依存体質”と言えるでしょう。
糖質とは炭水化物のことで、たんぱく質、脂質にならぶ三大栄養素のひとつです。
日本人の主食である米やパンなどの穀物や根菜類などに多く含まれています。
糖質、特に精製度の高い糖質(白米、白砂糖など)を一度にたくさん食べると、吸収率が高いため血糖値が急激に上昇します。
この上昇した血糖値を正常値まで下げようと、インスリンというホルモンが分泌され、血液中の糖分を脂肪に代えて蓄えるようになります。
このとき、急激に上昇した分、インスリンも時間差で大量に分泌され、反発的に低血糖に陥ることがあります。
これを低血糖症と呼び、憂うつ感、疲労感、冷え、低体温、ホルモン分泌減退をはじめとして様々な体調不良の引き金になると考えられています。
低血糖のときにイライラしたり、攻撃的になる人もいます。
これは低血糖という危機的状況を打開すべく、体は副腎という臓器からアドレナリンを分泌し血糖値を上げようとつとめます。
それが過剰に分泌されれば人格を変えてしまうほどの影響を与えるものです。
また低血糖状態は異常な空腹感をもたらし、手っ取り早く血糖を上げてくれるチョコレートやお菓子、アルコール(糖)などに手が伸びるようになります。
すると、また急激な高血糖となり、血糖値の乱高下を繰り返す悪循環を招いていきます。
糖質の摂取は低血糖が解消されるので、一時的な高揚感(シュガーハイ)があり、これがますます依存体質に陥れていきます。
<精製食品の弊害>
精製された糖質は「空のカロリー食品」と呼ばれています。
余分なものをそぎ落とした形なので、糖(カロリー)だけあって、その代謝に必要な栄養素(ビタミン、ミネラル)が含まれていないのです。
そんな「空のカロリー食品」を食べればどうなるでしょうか。
カロリーだけ満たされ、それだけで満腹感を得られてしまいます。
そのために穀物や野菜など、その他のおかずを欲しなくなっていきます。
そして穀物や野菜などに含まれる代謝のために必要な栄養素の不足は、体脂肪が増えることにつながっていきます。
「糖の代謝異常」です。
つまり着火剤がないので燃えずに体の中に脂肪としてたまっていく状況が慢性化します。
また砂糖の過剰摂取は血液を酸性に傾けます。
すると体はPHを一定に保つためにカルシウムなどのミネラルを必要とします。
もし血液中に十分なカルシウムがなければ骨や歯から溶かし出してくることになるのです。
ますます体の栄養素を消耗していく悪循環が進行していきます。
日本をはじめ先進諸国には、発展途上国のようなカロリー不足に由来する栄養失調はありません。
しかし、それと同じくらい深刻な「微量栄養素の失調」が潜在し、日本を病気大国に押し上げようとしているわけです。
なかなか食欲を抑えられない、ついつい食べてしまう、そんな相談をよく受けます。
その背景に「潜在的な栄養失調」があるのではないか考えます。
「食べたい」という欲求は体にとって自然な欲求であるに違いありません。
「それではなぜ無性に食べたくなるのか」
それは体が栄養不足を感じているからではないでしょうか。
<糖質制限の効用>
①脂肪が分解される
一時的に糖質を制限することで、体内に糖質が欠乏した状態を作り出します。
すると次第に糖質に頼らない機構に転換されていきます。
つまり、今まで生きるためのエネルギー源として頼っていた糖質から、たんぱくや脂質に代替していくということです。
体内に余分な脂肪を蓄えていれば、まず先にそれから利用することになるでしょう。
②血糖値が安定する
糖質を制限し急激な血糖値の上昇を起こさせないということは、急激な降下も起こらず、血糖値は安定していきます。
糖尿病の方の日常食としてはもとより、糖質依存体質を脱却するための治療食としても有効です。
また、血糖値を上昇させるのは糖質だけで、たんぱく質や脂質は関与しません。
つまり糖質を制限するだけで、そのほかの食物を制限する必要はないということです。
激しい断食をしなくても、体への体質改善効果を期待できる利点があります。
<現代人の体質にふさわしいやすらぎの里式断食法>
今まで断食療法といえば、水だけによる完全断食や、それに準じた食べないことによる効果を期待して行われていました。
当時の人々の間で著効を示したのも、肉食過多や、過食による内臓疲労が病因となっていたからでしょう。
しかし、現代人においては必ずしも「食べないこと」が効果的であるとは断言できなくなってきました。
その一番の要因が精製度の高い食品の氾濫であり、それに伴う糖質依存体質の増大です。
そうした糖質依存体質の人々の特徴として、断食を行ったとき、顕著な低血糖症状を引き起こし、消化器系統の機能低下が著明になります。
激しい嘔吐や倦怠感は衰弱を招き、場合によっては危険な状態となります。
以上のように、時代によって規定される体質がある以上、断食療法のあり方もそれに呼応して変化していくのが賢明でしょう。
やすらぎの里では、酵素と糖質制限を組み合わせた、現代人の体質にふさわしい、しかも合理的にポイントを絞った洗練された断食のあり方を提案しています。
